●SEKI邸ドアハンドル●
『そちらに行けば、ドアハンドルのサンプルとかあるんですか?』・・・関さんからお電話を戴いたのは2月のかかりだったと思います。『もちろんですとも!どうぞ!ファクトリーにおいでください。』
その日の午後、御家族で(御本人・奥様・御子息)ファクトリーにいらっしゃいました。現在、お宅を施行中で、その新築の玄関に、特注でドアハンドルを・・とのことでした。ただ、ロートアイアンで・・と云う以外、形などについての具体的なイメージはお持ちではなかったようです。こう云ったケースはサンプルが仇になることもしばしばです。目移りするんですんね。結局、数時間お話をさせて戴きましたが、関さんも私も、いま一つ、イメージが掴めずじまいでした。
こちらとしては、特注で造らせて戴くこともあり、何よりも、新築の注文住宅の玄関、これから何十年と御主人を出迎え、御家族が毎日手にするドアハンドルですから、気に入って貰えなければどう仕様もない訳です。そこで、『ドアハンドルのデザイン、御自分でやってみませんか?』・・と云う、無謀(失礼!)な提案をさせて戴ききました。もちろん、最初のイメージだけ関さんに出してもらって、後のデザイン修正、提案はこちらで・・と云う、いわば、より機能的で美しく、あきのこないドアハンドルにするためのステップとして・・です。何度かのメールとファックスのやりとりで、最終のデザインが決まったのは、三月も半ば過ぎのことでした。
高さ2200mmと、個人邸にしては大きめの扉です。
内側
外側(内外は同一デザインで対称形)

結構いい感じの肌合いになりました。仕上げは、完全に錆を除去した後にあらためて黒錆をつけ、タンニン酸で煮込んでからウレタン塗装。
御注文で、nameと年号を印刻しました。
時間が経つにつれて、風合いが増してくるように仕上げたつもりです。関さんも大変気に入ってくれてよかったよかった!